初心に帰って

奈良県橿原市のそろばん教室「かしはら計算スクール Nexus」代表の太田です。

ホームページをリニューアルしたことで、
何を最初にブログとして皆さんにお伝えしていこうかと考えたときに、
開塾して来年で10年を迎えることになるので、
「よし、開塾時の初心に帰ってみよう」
と思い至りました。

そこで、どれだけの生徒が入塾してくれるのだろうか?
と不安と期待を胸に、汗水垂らしながら配り歩いた
思いの詰まった開塾時のチラシの文面を、改めて紹介したいと思います。

ご挨拶にかえて~開塾までの経緯と指導方針~
長くなりますが、お読みいただけましたら幸いです

大学時代、とある縁から兵庫県西宮市のそろばん教室に入塾させていただきました。
そこは日本一の選手を輩出する、全国的にも有名な教室でした。
その教室から数々の全国大会や練習会等に参加させていただく中で、
当時全国的に無名だった私が、北海道~沖縄に至るまで、
珠算に携わる素晴らしい先生方、選手の方々と出会い、
またその貴重な経験を通じて、私自身の珠算技術も飛躍的に向上しました。

ですが、その中で痛感したことが2つあります。
自身の「暗算力」と奈良県の「珠算熱」の低さという2つの壁です。

1つ目の壁の「暗算力」ですが、私は大学で初めて全国レベルの指導と技術を目の当りにしました。
しかし、高い桁の暗算は脳の柔らかい小中学生の間に訓練しないと、
なかなかできるものではありません。
凝り固まった大人の脳では、一筋縄では身に付けることはできないのです。

2つ目の「珠算熱」ですが、どうしても大会入賞常連教室と、そうでない教室があります。
全国大会入賞常連校ともなると、子供たちの能力と、その気迫は目を見張るものがあります。

しかし、当時の奈良県は全国大会に出場すらできるような選手はほぼいませんでした。
子供の能力の差に地域差なんてないはずなのに…
と悔しい思いが込み上げて来たのを今でも覚えています。

そんな中、西宮の教室で助手の話をいただきました。
そこで、子供たちの成長を間近で感じる瞬間に出会い、元々子供と触れ合うのが好きだった私は、
子供の成長のお手伝いと、その場面に立ち会えるこの仕事を一生の仕事にできたら
どれだけ幸せなのだろうと感じました。

そして、どうせなら珠算界では無名の奈良県から、もとより地元の「かしはら」の地から
全国レベルの選手を輩出したいと強く思いました。
自分と同じような限界を感じる年齢からではなく、幼少の時から「本物」の指導をし、
一生の財産となる「暗算力」と「人間力」を身につけさせてあげたい!と…

そんな思いとは裏腹に、自営へは踏み切れず公務員となった私ですが、
開塾へ背中を押したきっかけがありました。
それは、数ある全国大会の中でも最高峰の全日本珠算選手権大会で、
当時37歳にして初優勝された北海道の選手が、私と同じ公務員の職業を捨て、
去年そろばん塾を開業されたことでした。

安定の公務員を捨て自営の道に進むのは大きな決断でしたが、
その分珠算指導への情熱は、誰にも負けないと自負しています。
そして、数々の出会いやきっかけを得て、そろばん塾の道へと導いてくれた
その「絆」や「つながり」の大切さを子供たちにも大切にして欲しいとの願いを込めて、
「Nexus」という塾名を付けさせていただききました。

また、一口に「本物」の指導と言っても、具体的にどのような
指導をされるのかと気になる方もおられると思います。

まず、検定練習や競技大会参加は、目標に向かって練習するうえで有効な練習方法です。
しかし、市販の練習問題だけでは数に限りがあります。
そこで、当塾では全日本選手権の優勝者を始め、
全国トップレベルの選手にも使用していただいている、
作問プログラムを独自に開発し、常に新しい問題で練習に取組んでいただきます。
また、子どもは1人1人に得意種目、苦手種目、そして負けず嫌いだったり、
すぐ諦めそうになったりと、性格の違い…すなわち個性があります。
それぞれの個性に合った教材を適宜与えていくことが
才能を伸ばすのに必要となってきます。

そこで、当塾の作問プログラムを応用して、
「暗算力をつける問題」
「正確に計算する問題」
「スピードをつける問題」
「苦手を克服する問題」
「得意な部分をさらに伸ばす問題」



といった生徒1人1人に合った問題内容・問題数の
オリジナル教材を随時作成していきます。

このような、様々な練習システムや練習方法を駆使し、
常に刺激ある授業を心がけ、子ども達の能力を
最大限に引き出していきたいと考えています。

珠算学習は、努力や工夫することの大切さを学び、
そしてそれを実行に移す集中力と忍耐力が身に付きます。
その能力は、受験や社会に出てからもきっと役立つものとなります。
当塾が、お子様の才能を伸ばす一助となれば、私としても大きな喜びとなります!
皆さまのご来校、心よりお待ちしております。

いかがだったでしょうか。
私としても当時の想いを振り返る良い機会となりました。
しかし、この想いは今も変わっていません。
これから入塾される皆さんにも、この想いが伝わることを願って、
最初のブログを終わりにしたいと思います。

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